ヒラメは鰯(いわし)や鯵(アジ)みたいに何十匹も釣れるものではありません。
船で釣りに出かけたとしても、釣れない時もあるくらい。
そして、釣られずに残っているヒラメは頑張って鯵や鰯などの人間が食べても美味しいと重宝される小魚を食べて栄養を蓄えます。
美味しい魚を食べて、美味しい身になります。
美味しいけどなかなか釣れない。ヒラメが高級魚といわれるゆえんです。
さて、そんなヒラメは基本、どんな調理法にも適しています。
昆布締めやカルパッチョ、天ぷらなどの揚げ物やスタンダードに刺身・・・


hiramen
ちなみに私は
1,フライ 2,キムチ和え 3,昆布締め
が好きです。
どんな食べ方でも美味しいヒラメ。
おまけにエンガワはトロにも匹敵する甘みととろけ具合で、寿司ネタでも人気の部位です。
栄養素でいえば、
白身は高たんぱく、低カロリーで低脂質。
エンガワはコラーゲンたっぷりでDHAも豊富。
骨や頭などもみそ汁や鍋の出汁にもなり、味わい深くなります。

どの魚にも美味しい時期=旬がありますが、ヒラメが一番美味しいといわれる時期は冬です。
これが寒平目(かんひらめ)といわれる理由です。
実際に夏場に外道として釣れたヒラメや秋口で釣れたヒラメよりも、冬場のヒラメは肉厚で脂も乗っています。

寒ヒラメの方があれこれ味付けるよりも少し熟成させて、刺身などに向いているように感じます。
より美味しいヒラメに出会いたいならば、ぜひ冬にチャレンジしてみましょう。
また、ヒラメは裏側(目のついてない方)に斑点があると養殖、真っ白なだと天然と見分けられます。
ちなみに左ヒラメ右カレイとはよく言われますが、姿は非常によく似ているものの、味も調理内容も違います。
カレイは煮付けや唐揚げ、ムニエルなど、味を付けていく調理が多い印象です。

ヒラメと違い、カレイは普段食べている餌がゴカイやイソメといったミミズのような小さな虫がメイン。
その為、身の味もヒラメとカレイでは違いがあります。だから調理法も違うんですね。
大きいヒラメを想定してここまで話してきましたが、釣り人通称・ソゲと呼ばれる小さなヒラメは、基本リリースではありますがハリを飲んで持ち帰った際には私は丸ごと唐揚げなどにしています。
こんなふうに、魚にまつわる豆知識を持っていると、お寿司屋さんや和食屋さんに行くのも楽しくなったりします。