一番最初、船釣りにチャレンジしたのは会社のイベント関係でした。その後、自分で予約して通うように。
しかし、初めて自分で予約する、ということが最大且つ最高のハードルに思います。
何を話す?何を聞かれる?
そして、どこで何が釣れているかどう把握する?これは今でこそ通っている場所なら把握していますが、初場所は今でも下調べに時間を要します。

それくらい、事前調査は大事で、正直予約までで釣果の半分決まったようなもの、と言っても過言ではありません!
そこで今回は船ってそもそもどうやって予約するの?という疑問を解消し、初めてでもスムーズに予約して当日の釣果をより確実なものに出来るように、情報を発信します。

STEP1
まずは釣りたい魚を決めよう

大きい魚、旬の魚、数が釣れる魚など、多種多様です。
釣り方も簡単なものから少し難しいものもありますが、
自分の経験値と意気込みにあった(釣れるイメージが出来る)魚種を選びましょう。

全く決まらない!という方は最初は釣り方がシンプルな魚の方が長続きするかもしれません。

STEP2
釣りたい魚がどのエリアで釣れるかを探してみよう

魚は種類によって生息域が異なります。
例えば、「家の最寄りの海でヒラメが釣りたい!」と思ってもそもそも船が出ていない=ヒラメがほとんど釣れない海域、というケースもあります。

そこで、まずは下調べをしましょう。例えば「ヒラメ ○○湾 船釣り」などと検索すれば情報がズラッとヒットします。出てこなかったら、そのエリアでその魚は釣れないということになるので、次に近い海などで検索してみましょう。

釣れているエリア、専門に取り扱っている船宿(=釣り船を管理している事務所みたいなところ)が出てきたら、今度は船宿を選びましょう。

STEP3
船宿を選ぶ

船宿は一つの漁港にいくつもあります。都市部では川から海へ出ていく船宿もあります。
同じ釣り物を扱っていても船宿によってサービスが違います。
接客(初心者へのサポート)や道具レンタルの有無、割引の有無など。

とはいえ最初のうちはどこがどんな雰囲気か分からないと思います。
私は初めて船釣りに挑戦した船宿は以下をポイントに探しました。

【アクセス・キャッシュレス可否・Googleの口コミ・ホームページの雰囲気】

慣れてくると船や設備(トイレなど)の綺麗さ・狙いの魚がたくさん釣れているか・集合時間が自分にとって無理がないかなど、色々拘って探せるようになります。

また、船の予約には貸し切りの【仕立て】か、同じ日同じ釣り物希望者で乗船する【乗合】があります。
よほど団体で行くようなことでなければ、ほぼ乗り合いでしょうから乗合の価格を調べると良いです。

STEP4
釣りに行く日を決めよう

ほとんどの船宿は、数日前から予約が可能です。

予約したい日の天気、当日朝は早いので前の日の予定を踏まえて日にちを決めましょう。

当日の天気が明らかに荒天予報だと船が出なかったり、出船しても釣果に影響します。
前日夜遅くまで仕事に追われていたり、飲み会だったりするとほぼ船酔いします。
体調が万全で臨める釣行日をちゃんと選ぶことは大切です。

また、土日よりは平日の方が空いています。
あえて平日を選んでゆったり初めての釣りに挑戦もありですね。

STEP5
レンタル道具の有無を確認しよう

手持ちの道具を確認して、船宿に借りる必要のある道具は何か?チェックしておきましょう。
マニアックな釣り物になると貸し竿はありません、という船宿もありますし、
靴や雨がっぱなどに至るまで手厚くレンタルできる船宿もあります。
予約時にレンタルを申し入れることがほとんどなので、このタイミングで把握しておきましょう。

ライフジャケットはほぼどこでも無料で借りられますが、結構年季が入っている状態だったりします。
命を守るものですので、気になる方は買っておいても良いでしょう。

デザインを気にしなければ安価なものを選ぶ形でいいと思います。
※ただし桜マーク付きでないと一般的な遊漁船には乗れません。

STEP6
いざ、船宿に電話しよう

一番緊張するかもしれません。でも、この電話の対応で船宿との相性が分かったりします。
基本的には予約したい日、釣りたい魚(大体の船宿は複数の釣り物を扱っているので)、
名前、連絡先、レンタルの有無を聞かれて終わりです。

船宿によっては交通手段が車なのか電車なのかも聞かれます。
電車の場合は最寄りまで迎えに来てくれる船宿もあるので、必要に応じて確認してみましょう。

最近はネット予約も出来るので、日中電話できない方や緊張してしまう方はおススメです。

STEP7
最低限の道具を準備しよう

竿やリール、ライフジャケットはレンタルできると仮定して、私が持ち物を案内するとしたら以下です。

酔い止め・食料・飲み物・防水もしくは濡れても良い服と靴・タオル・現金・クーラーボックス

意外と多いのが、スニーカーで来てしまった、こんなに足場が濡れると思わなかった、というエピソード。船は魚を活かすバケツを足元に置いたりする、揺れる、波しぶきを浴びますからどう頑張っても濡れます。なので服装や靴はマストです。
仕掛けはレンタルに付いてこない場合がほとんどで、現地または船上購入となります。
その為ある程度の現金があった方が良いと思います。
船酔いが心配な方は酔い止めを持参し、用法をよく読み乗船前に飲んでおきましょう。
クーラーボックスは初めは発泡スチロール製のものでも良いと思います。

STEP8
いよいよ当日、釣りを楽しもう

いきなり常連さんと同じ立ち回りはできません。
なので、船釣りが初めて、ということを船長や隣り合った乗客にも伝えておきましょう。

支払い手順や道具の準備方法なども聞けますし、仕掛けが絡んだ、魚が掛かった時に助けてくれます。
また、座席についても「のんびりしたいから隅の方を!」ではなく、
初めは船長の近く(=操舵室の脇で胴の間といいます)がベストです。

船長が船を操縦しながらアドバイスをくれます。私も経験ありますが、アドバイス通りに動けば必ずと言っていいほどの確率で釣れます。なので常時アドバイスを受けられる席が良いのです。

また、船内のキャビンやトイレの場所を把握しておくと、酔った時に避難できます。

STEP9
釣れた魚はクーラーボックスへ。そして記念撮影をしよう

魚が釣れたら必ずクーラーボックスへ。ずっとバケツの中だと季節によっては魚の鮮度が落ちてしまいます
鮮度を保つためには、魚を締めるという行為が必要です。これはYouTubeなどでも調べられますし、船の中で船長に聞いてみると魚に合わせた締め方を教えてくれます。

そして、せっかくなので写真を撮っておくといい思い出になります。

また、船宿はその日釣れたかどうかをホームページで宣伝するために、
釣れた乗客に「写真を撮らせてください」とお願いして周るケースがあります。
よほど都合が悪くなければ撮影協力に応じてあげましょう。

それをきっかけに常連になったりもします。

釣り人の間ではホームページに載った載らないがステータスだったりも・・・

STEP10
釣り終了!帰る準備をしよう

食べたものの袋や飲み物の容器、仕掛けの袋など、そのままにしておくと船から飛んで海のゴミになります。
ゴミはちゃんと袋などにまとめておきましょう。
帰りに船長が回収してくれたり、所定のゴミ箱で処分できます。

意外とコレ、常連の人でもいい加減な人が居て、たまに袋が飛んできたりします。

海を汚さないようにしましょう。

hiramen

上記はあくまで一人で挑戦する場合の例です。
最初は詳しい人と一緒の方が良いかもしれません。心強いですし、安心して臨めますからね。

番外編・・・あると便利な道具

①魚つかみ 素手で魚を掴もうとすると、どの魚も結構滑ります。また、ヒレなどが刺さる危険もあります。
釣れた魚を掴んでバケツやクーラーへ移動するのに便利です。
カラビナ付きで便利。意外と小物って慌てて下船したりすると忘れたり落としたりしますので、紛失防止に。

②防水カバン  釣りの間、濡れないように貴重品や携帯などをまとめておくのに便利です。
ボディバッグなら肌身離さず持っておけます。しかも防水。海水被ると、真っ先にやられるのがファスナーですが、これなら水を被りにくい。私も愛用中です。

③ハサミ(プライヤー付き)  鮮度を良く持ち帰るために魚を締める時や糸を切る時に便利です。
また、プライヤー付きだと魚とハリをスムーズに外せます。

初めは大掛かりなサイズでなくていいと思います。持ち歩き出来て安いもので。100均のキッチンバサミでもOK。