私が通う外房の漁港の船宿では、冬はヒラメほぼ一色ですが、春先になってくると釣り物も増えてきます。
そして夏前になるとヒラメは禁漁になり、他の釣り物が今度はメインとなります。
いずれも資源保護、つまり釣りすぎて魚が居なくなる、ということが起きないように旬や産卵期を踏まえてローテーションを組んでいるんですね。
春頃にはイサキや根魚五目、通年狙える真鯛、そしてルアーで狙うヒラマサと、ヒラメに代わるターゲットとして釣り人が集まります。
私も春前頃からヒラメ以外に何を釣ろうか?と毎年色んな想像を巡らせては、釣り具が増えていきます。笑
そして今年新たに増えた釣り具が、ジギングタックル一式。
はい、ということで今回の釣り物はヒラマサです。
ヒラマサ(平政)は、海のスプリンターとも言われるようで、一説には50㎞/hくらいの速度で泳ぐとのこと。成長も早い魚で、小型でもアベレージ60㎝前後、大型ともなればメーター前後のクラスも夢じゃない魚。
そして、外房では10㎏、20㎏のヒラマサが上がっているようで期待を胸に、いざ早朝から乗船。

当日の天気は曇り。春の釣り物、と言うにはギャップのある肌寒さ・・・
果たしてどうなることやら。
外房でのヒラマサの釣り方は、
①ジグという鉛や鉄製のルアーを沈めて上に誘い上げながら食わせるジギング
②ペンシルベイト・ダイビングペンシルと呼ばれる樹脂や木製で出来たルアーを水面~水面下で泳がせて食わせるキャスティング
この2種です。
そして、この①、②の釣り方は船の左右に分かれ、交互におこなわれるのが暗黙のルール(もちろん自信のある方はひたすらジギング、という方もいます)。
理由は船が横から風を受けて船体を流しているから、必然的に②が飛びやすい側が決まります。反対側は①。
で、この飛びやすい側の交代は、船が左から右に風を受けたり、右から左に風を受けたりという形で船自体がぐるっと回ります。
また、どちらが釣れやすいかはその日その日で変わります。
そしてヒラマサは速く泳ぎ回るので、ずっと低位置で釣ることはなく、ポイントを目まぐるしく移動します。当然、そのポイントでも変わります。

ただ、いろんな情報に触れるに、キャスティングの方が大型が釣れやすい印象はあります。
さて、この日はどちらの方法でも釣れていました。
で、やはりキャスティングの方が大きいサイズが掛かっていたようでした。
私はというと、キャスティングは慣れない状況で練習するのがやっと。
ジギングを四苦八苦しながら動かして、何とかやっていると同じ側のジギングの方々がヒット。チャンスか?と思いながらジグを動かしていたらなんと私にもヒット!!!
ヒットまでも大変ですが、ヒラマサは上げるまでも相当体力・筋力を使います。とにかく掛かってからの泳ぎの強さが、初の経験の強さです。
慎重にやりとりして、何とか上がりました。

64㎝のヒラマサ。「これで64㎝?メーター来たらどうなるの?」と感じるくらいには引き味がすごい。
でも釣れた時の達成感は格別です。
その後もひたすらジギングで、なんともう一匹上げました。
その後はアタリなどはありましたが掛けられず。
この辺はまだまだ修行が必要だな~というのと、キャスティングも練習しようと課題を持ち帰りつつも、初挑戦にしては大満足の釣果となりました。
そして帰ってからは、ヒラマサは刺身で頂きました。

旬なだけあって、脂乗りがすごい。いや、元々相当上質な身なのだと感じました。
同じ青魚のブリと比べても上品な旨味も合わさって、「これはヒラメのオフシーズンのメインになりそう」と感じたくらい釣りの醍醐味を十二分に味わわせてくれたヒラマサでした。
タックルについて
今回、ロッドもリールも新しく買ったわけですが、年に何回行けるか分からないことと、未知の領域であるためにある程度費用を抑えつつもガッシリ目のものを・・・ということで2-3週間下調べした結果
◆ロッドはコチラにしました↓↓↓
背負えるジグの重さの割に軟調、ある程度はキャスティングにも対応できる長さ、持った印象は軽い。この辺りは利点として感じました。
ヒラマサを掛けてからものされることはなく、ちゃんと魚をコントロール出来るところは満足度が高かった点です。
一方で、ワンピースロッドなのでこれは持ち歩きなどの面では結構気を遣うところでもあります。
◆リールはコチラ↓↓↓
台湾のメーカーなのですが、とにかく安い!これに尽きます。しかしながら剛性も高く、めちゃくちゃガッシリとした印象。国内メーカーの同番手と比べてのラインキャパシティも充分すぎるほど確保されていて、非常に安心感があります。
ヒラマサが掛かってからもゴリゴリ巻ける、やはり強さのあるリールです。
ただし、やはり重い・・・終盤になると結構気になるくらいには。それとパワーギアのみラインナップなので気にならない方が前提です。あとはハンドルが滑る?これは個体差でしょうか。
ここは対策はできる部分なので問題はないかと思います。