私もそうでしたが、「釣り物決まったけど、どこで釣れば高確率で釣れるの?」ということは悩むところだと思います。また、地域によっての仕掛けや釣れるサイズの違いなど、最初の頃はたくさん調べるもなかなか情報にたどり着かない・・・というのを経験しました。

一つ前に釣り船初挑戦の人向けの記事を書いていますが、今回はヒラメに特化した釣り船の探し方やエリアごとの特徴などにフォーカスしてお届けします。近隣地域の釣果や特性を知っていることで、他のお客さんとも話が弾んで仲間が増えるなんてこともあるかもしれません。

1.釣れるエリア

ヒラメが釣れる=専門の釣り船が出ていると定義するとして、ヒラメ狙い専門の船が出ているエリアは以下の通りです。※関東近郊エリア

◆福島県 相馬市~いわき市

◆茨城県 日立市~神栖市☆鹿嶋漁港は専門船が多数☆

◆千葉県 銚子市~勝浦市☆飯岡漁港、大原漁港は専門船が多数☆

◆神奈川県 三浦郡~平塚市

hiramen

実は東京湾(湾口除く)ではヒラメ専門で狙う船が無いのです。

2.エリアの特徴

エリアによって水深や釣れるサイズが違います。これらを明記します。
季節によって水深が違うので平均値で出しています。根拠は船宿の釣果情報としています。

水深釣れるサイズ
福島エリア40~60m80㎝前後
茨城エリア20~40m60㎝前後
千葉九十九里外房エリア10~30m50~60㎝前後
神奈川相模湾エリア20~60m50㎝前後

福島の方で釣れるヒラメのサイズがダントツですね・・・当然釣果はその時期その年によってまちまちですが、大きいヒラメを釣るために福島へ行く釣り人もいるようです。神奈川は魚種が豊富なため、ヒラメ以外も釣れることが多々ありますが、サイズはそこまで大きくはないです。

hiramen

私は外道含めた①魚種狙いか②サイズ狙いか③自宅からのアクセスか、で決めることが多いです。

3.タックルについて

ヒラメ釣りについては、ライトタックルノーマルタックルがあります。それぞれの特徴をまとめました。

ライトタックル・・・40~60号のオモリを扱い、道糸(=仕掛けにつなぐ糸)PE1号~2号対応の竿とリールを使う。扱うオモリが軽く、糸が細いので伴って軽めの竿とリールでもチャレンジが可能。

ノーマルタックル・・・80~120号のオモリを扱い、道糸(=仕掛けにつなぐ糸)PE3号~4号対応の竿とリールを使う。扱うオモリが重く、糸もしっかりしているので、竿もしっかりめ且つ水深などによっては電動リールを扱う。よって重いタックルになる傾向。

少し前は、大きいのを狙うならノーマル、という印象でしたが、ここ数年でもライトタックルの竿に様々な改良が重ねられ、大きな鮃でもしっかりあげられる竿が多く、ライトタックルが主流になりつつあります。手持ちで釣ることを前提にしているため、積極的に餌を見せていく釣りに適しているといえます。

一方ノーマルタックルは、重さのあるオモリにも対応ができるため深場や潮の速い場所に行く船や置き竿中心の釣りに適しているでしょう。

あとは釣り船ごとに推奨の仕掛けや釣り方がありますので、行く前にホームページのチェックや問い合わせをしてみましょう。

4.仕掛けについて

大きく分けると、太平洋と相模湾で違いがあるように思います。

太平洋側は基本は同じような仕掛けです。

一方、相模湾では落とし込み釣りといって餌となる小魚をまずはハリに食わせて、それをヒラメのいる海底付近まで仕掛けを下げていくやり方になります。

ちなみに、ヒラメの泳がせ釣りの仕掛けはライトタックル用とノーマルタックル用の二種類があります。ライトタックル用は【LTヒラメ】などと商品に記載があります。私の実感では、どっちの仕掛けを使ってもそこまでシビアに釣果に支障は無いですが、ライトタックル用の仕掛けはあまり釣具屋さんにはない印象です。

そのためネットでの購入か、船宿での購入をおススメします↓↓↓

最初のうちは根掛かりが頻繁に起こると思うので、5セットくらいはあると安心です。

5.持っておくと良い道具

一つ前の記事では船釣りそのものに持っていると良いものを紹介しました。今回はヒラメにフォーカスして紹介します。竿とリールを用意したと仮定して、ここでは周辺のグッズを紹介します。

クーラーボックス  

ヒラメは1匹当たり持ち帰りサイズなら40㎝は超えてきます。これが釣れる日は数匹釣れたりします。すると安い発泡スチロールだと保冷はもちろん、耐久性の面でやや不安があります。ヒラメが入るサイズなら2,000円くらいはするので、破損して買い替えになる頻度などを考えると安めのクーラーを買ってしまう方が安心かも。25~35Lサイズのクーラーが価格的にもサイズ的にも千葉周辺のヒラメ釣りにはちょうど良いです。

フィッシュグリップ

ヒラメの歯は鋭く、またサイズも大きいので魚ばさみでは機能しません。体表もぬめりがあり、初心者の内は暴れられてケガをする恐れがありますので、フィッシュグリップがあると安心です。写真を撮る時にも重宝しますよ。100均でも売っていますが、値段が高くなれば錆などの耐久性や大きめの魚でも手早く挟めるといった機能の違いがあります。

ハリス

ハリスとは、簡単に言うと仕掛けに使われている糸。ヒラメの泳がせ仕掛けは根掛かりの際、構造上全部が切れてロストするということはあまりありません。オモリにつながっているハリスが切れて、ハリや道糸側のハリスは無事、という状況によく遭遇します。そこで、オモリの部分だけ修復することが出来れば、仕掛けも長持ち、環境にも優しいです。バッグに忍ばせておくと安心です。

ロッドキーパー

本体を船べりに取り付けて、部品を竿の手元に着けることで落下の防止になります。また、仕掛けのハリを小魚に着けてる間や取り込みの際にも竿の行方を気にせず済むので便利です。ノーマルタックルでいわゆる置き竿にして釣る時にも重宝します。物によってはハリやビニール袋を引っかけるところがあり、手元の整理整頓ができます。サイズが何段階かありますが、カツオやマグロなどを置き竿で狙う釣りも見据えているなら大きいサイズを買っておきましょう。

ニトリル手袋

いわゆるゴム手袋。小魚の交換やヒラメの血抜きの際に抵抗がある方や、帰りの車や電車でニオイが気になる方はあると便利。小魚をハリに着ける時に水の入ったバケツに手を突っ込むのですが、冬場などは気休め以上には活躍します。笑  帰ってきて魚を捌くときも、濡れ手で触るよりはグリップが効くので着けておくと作業が捗ります。

以上、釣り船でヒラメ狙いの初心者の人に向けた情報5選でした!

ぜひ、この情報を元に自分に合うエリアや船宿を探して、釣りを快適にしてくれるアイテムを揃えてチャレンジしてみてください!