ヒラメは基本的に海底に潜んでいる魚です。
では海底のどこに潜んでいるかわかりますか?
今回は、ヒラメが居そうな場所を知って、推測し、仕掛けをしっかり見せるという観点で釣り方を解説します。
そうすれば渋い時でも確実に1匹でも釣れることにも繋がります。

ある程度釣りに慣れてくると「大体この辺りには居そうだなあ」という、可能性の高い場所があります。

さて・・・まずはその前に読者の皆様、海底ってイメージしたことはありますでしょうか?


「何言ってんだよ!海底は海の底だろ!だだっ広くて草とかたまに生えてて・・・そんなの当たり前のことだろ!ほら、イメージ出来てるぞ!」

はい・・・

海の底なんて、普段はイメージしないですよね。でも、釣りにおいてはこのイメージがすごく大切!

hiramen

私も釣り始めの頃はまるで意識しませんでした。

実は海の底というのは、ただのまっ平ではなく、ずっと砂地が続いているわけでもありません。

岩場だったり砂場でも波や潮の影響でアップダウンがあったり、魚礁(ぎょしょう)と言われる人工物が入っていたりして、起伏がある地形がほとんどです。この地形を利用してヒラメが潜んでいたりします

なぜそんなところに潜んでるのか?

そこに餌となる小魚が泳いでくるからですね。餌を効率よく得るために隠れて魚を狙っています。ヒラメは移動を繰り返して餌を得ているわけではなく、ヒラメ自体も過去の状況から学習して「この辺りなら魚が泳いでくるだろう」という場所に居つく形になります。それが起伏のある地形です。

では小魚はどの辺を泳いでいるのか?

小魚はただボーっと海中を泳いでいるわけではなく、大きい魚に食べられないように
岩場の影や砂場の起伏に隠れたり、障害物に沿って泳いだりします。その日の天候や潮の流れなどによりますが、海底を泳ぐこともあれば水面を泳ぐこともありますね。水面は水面で回遊型の魚から襲われる危険があるので、そうなると海底の岩場などに身を隠して逃げ込む個体もいるでしょう。
まずは小魚がこういう泳ぎ方をしているという知っておき、イメージすることが大切。

イワシA

大きい魚、ちょー怖えっす・・・

では、ヒラメは海底のどこに隠れているか?ということを今度はイメージしてみましょう。

ヒラメはこんな感じで障害物の影、起伏を乗り越える前後などに潜んでいます。
大きい魚から身を隠そうとこの起伏に集まる小魚を待ち伏せして、捕食してるんですね。
ちなみにこの起伏のことをかけあがり・かけさがりと呼びます。たまに船長のアナウンスで「ここから先はかけあがりですよー」とか言われたりします。こんなアナウンスがあればチャンス!と思いましょう。

この習性を利用して、この起伏に沿って仕掛けを↓のように上げ下げしていけば・・・

ヒラメの目の前に餌(ルアーや活き餌)を届けることができて、釣れる!
というわけですね。

ただ仕掛けを落として海底付近を通せばいいのではなく、いかに自然な形でヒラメに餌を見せるかが大切です。
ヒラメの上を通過させる以前に、障害物に仕掛けやルアーを引っかけたりぶつけたりしていては、違和感を与えて「あれは仕掛けだ!」と見切られてしまいます。

また、小魚を使った釣りについては、底を引きずったりぶつけたりしていると簡単に餌の魚が弱りますので注意しましょう。活き活きした魚を演出することも大事です。

ここ一番で確実に釣るためには
①まずはヒラメが居そうなところを知っておく。

そして、海底のイメージをしてヒラメが潜んでそうな所を推測する。

③推理した場所に活きのいい餌(または疑似餌)を届ける。

これら3つが大事だと考えます。